<無添加化粧品に使われる合成ポリマー>

 

実際に「無添加化粧品やアンチエイジング化粧品を作る簡易実験」をご紹介します。

化粧品が全成分表示になったので、「無添加化粧品」の表示の代わりに「旧表示成分・無添加」と表示した化粧品が出回っています。

化粧品に使われる合成ポリマー(合成高分子)の値段は原料価格が 1sが800円〜1,500円くらいだそうです。
無添加化粧品の乳液やクリームは水溶性ポリマーの1〜5%水溶液です。

概算ですが
●例えば50グラムのクリームを作るとしたら、そのうちの5%だから約2.5g
●濃度が薄い美容液になると、1%だから約0.5g

この水溶液(樹脂を水に溶かした液)に「植物由来の○○エキス」や、アミノ酸、水溶性コラーゲン・・・etc.を加え、薄く色が付き、「無添加化粧品保湿化粧品アンチエイジング化粧品」に名称を変えます。

 

<「無添加化粧品」などに使われる「合成ポリマー樹脂」の色々>

(用途)
乳化安定剤
親水性増粘剤


(用途)
乳化安定剤
皮膜形成剤
親水性増粘剤

(用途)
結合剤
乳化安定剤
皮膜形成剤
親水性増粘剤

(用途)
結合剤
乳化剤
乳化安定剤
親水性増粘剤

(同属の商品群)
左から
●「ペットボトル」のボトル
●「オムツ」の中の尿の吸収剤(生理用ナプキンの原理も同じです。)
●お料理に使う「ラップ」


上の写真の「子供用オムツ」の表面の部分を除き、内部を見たところです
高分子樹脂のツブが全体的に見えます。

尿の代用としてブルーに色を付けた水を「高分子樹脂」に含ませて変化を見ましょう。
どんどん吸収しています。
この段階で500tです。
更に吸収しました。
この段階で1200tです。
横からです。
「高分子樹脂」が水を吸い込み、数センチの厚みが出ています。
拡大してみましょう。
樹脂が膨らんでゼリー状になりました。
「子供用オムツ」の中に入っていた高分子樹脂を全て取り出してみました。
1200tの水を吸収しましたが、まだ白い部分が見えるので、吸収力は残っているものと思われます。

 

<簡易実験・「無添加化粧品を作ってみましょう!」>

上記でご紹介したような「ポリマー樹脂」が「化粧水美容液乳液クリーム」に変身する過程をご紹介しましょう。


500円玉の横にあるのが樹脂約2g(カルボキシ メチルセルロース)です。
今回の 「無添加化粧品」のベースになります。


 

無添加化粧品の「クリーム」のベースを作ってみましょう。

無添加化粧品の乳液やクリームは水溶性ポリマーの1〜5%水溶液です。
まず、クリームを作るので約2gのカルボキシ メチルセルロースを 50ccの熱湯の中に入れます。

 

丁寧に撹拌します。
段々と白いパウダーがお湯に溶けてジェル状になりはじめました。

綺麗に混じる一歩手前です。

綺麗に溶け、透明で粘り気のある「ジェル状」になりました。

一般的な無添加化粧品のクリームの濃度より、固めに仕上がりました。
実験に使った樹脂は約2gでしたが、樹脂の持つ保水力から言えば多すぎるように感じました。
 

●次は「乳液」です。
さらに50ccのお湯を加え、100ccにします。
(クリームの2分の1の濃度に割りました。)


濃度が半分に薄まっていますので、粘り気が少なくなりました。
ちょうど乳液程度の柔らかさです。

●次は「美容液」です。
更に100ccのお湯を加え、200ccにしました。
(乳液の2分の1の濃度に割りました。)
通常の美容液は乳液の半分程度の濃度ですので、ごく少量で薄くのびます。


先程もご説明しましたが、これらをベースに、その他の成分(「植物由来の○○エキス」や、「天然保湿成分」等)が、ごく薄い濃度ブレンドされて製品となります。

濃度が薄くなったので「サラサラ」になりました。
実際に「無添加化粧品」として販売されている「ローション」と比べてみましょう。
右側が今回樹脂をお湯で溶かして作ったものです。
左側が「指定成分無添加・ジェルローション」として販売されていたものです。
左側は少し、樹脂以外の成分が入っているので、薄く色が付いていますね。

 

<簡易実験・無添加化粧品を「アンチエイジング化粧品」に変身させましょう!>

●次は先程作った「樹脂の溶液」を、最近主流の「ジェル状のクリーム」や、高額で販売されている「アンチエイジング化粧品」に変身させてみましょう!
特徴は、「柔らかくてベタつかず、表面に光沢があり、油気の少ない、なめらかで伸びの良いクリーム」です。

 

 

今回の実験では「樹脂の溶液」に「洗い流せるタイプのオイルクレンジング」を混ぜます。
黄色く見えているのがオイルクレンジングです。
(オイルクレンジング)=(合成界面活性剤+オイル)ですからオイルクレンジングを入れることにより、「油」と「合成界面活性剤」の両方を混ぜたのと同じことになります。
撹拌して、オイルクレンジング剤と混じった所からすぐに白くなります。
混じった所と混じってない所が、マーブル状になっています。

無添加化粧品と同じ、水溶性ポリマーがベースですが、「油」と「合成界面活性剤」が加わりましたので、白濁しました。

販売されているクリームと比べてみましょう。
(左)アンチエイジング化粧品のクリーム
(右)簡易実験で作ったクリーム

見た感じも、指で触った感触も、同じタイプのものが出来上がります。
目を閉じれば、左右どちらのクリームを塗っているのか区別が付きません。

今回は簡易実験ですのでシンプルに作りました。
市販のお化粧品に近づけるならば、さらに「植物由来の○○エキス」や、「ビタミンC誘導体、アミノ酸、水溶性コラーゲン・・・etc.」を加えると良いですね。


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