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講演会 「キレイに暮らす簡単石けん生活」
2003年7月5日(土) 渋谷区商工会館
講師 赤星たみこ先生
主催 きれいな水と命を守る 合成洗剤追放東日本連絡会 |
「アワアワ洗濯」なら、石鹸ビギナーでも失敗しない!
石鹸を使った、らくらくピカピカシンプル家事のすすめ
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こんにちは!レポーターの「せっちゃん」です。
「赤星たみこ」先生の石鹸ライフについてレポートします。
今回は、特に「石鹸を使った洗濯」に焦点をあててご紹介します。
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今までとは、ぜったい違う洗い上がり!白いものは白く!色柄物はくっきり!
【洗濯液を作る理由】
石鹸の持つパワーを十分に引き出すためです。洗濯前に石鹸液をよく攪拌しておくことで、汚れ落ちが格段に良くなり、溶け残り防止にもなります。
また、石鹸臭が減り、黄ばみ黒ずみ対策にもなります。
最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、手間をかけても余りある効果が得られます。
(逆に合成洗剤の場合も、同じ要領で洗濯すると汚れ落ちが良くなります。つまり石鹸だけが手間がかかる訳ではないということです。)
【石鹸洗濯ビギナーのために】
特に全自動洗濯機を使っている場合は、規定量で泡立たなかったり、洗濯物を入れると泡が消えてしまうことがあります。(石鹸洗濯を始めたばかりの時は、それまで使用していた合成洗剤や蛍光剤の影響で泡立たないことがあるようです)
石鹸は泡立った状態でないと力を発揮できないので、最初は、規定量より多めに(2倍くらい)石鹸を入れる、液体石鹸を足すなど工夫してみて下さい。
加減を徐々に覚えてきたら、川や海を汚さないためにも(家計のためにも)量を調節しましょう。
【石鹸洗濯にむいている洗濯機】
石鹸洗濯に一番むいているのは二槽式。
それは槽の四つの角の角度が微妙に異なることで複雑な水流を生み、洗浄力が強くなるからだそう。
そして一度使った洗濯液で、もう一度別の洗濯物ができるのも石鹸と水の節約になります。
また、ドラム式は洗濯前の攪拌作業をしなくて済むのでラクチン。
【石鹸が汚れを落とす仕組み】
手垢、食べ物のシミなど家庭での汚れは大抵、中性の汚れ。
アルカリ性の石鹸はそれを中和しながら、界面活性作用で油分を水と混ぜて落としやすくするというダブルの働きで汚れを落とします。
界面活性作用が不十分な状態の(泡立っていない白濁した状態)石鹸液で洗濯すると、汚れが落ちないだけでなく、衣類に石鹸カスが残留して、黄ばみや黒ずみ、石鹸臭の原因になります。
【石鹸の歴史】
2000年前、肉を焼いた時の脂(酸性)が灰(アルカリ性)の上に落ちたものが石鹸の始まりと言われていますが、赤星先生は、石鹸の歴史は、きっともっと古いに違いありませんとおっしゃっていました。
歴史の古さからも、自然にできることからも、石鹸は分解が早い(分解を助けてくれる生物がたくさんいる)理由が分かります。
【合成洗剤と石鹸について】
●合成洗剤 汚れは落ちず蛍光剤によって、一見白く見せているだけ。皮脂汚れは落ちにくい。
●石鹸 汚れ落ちが良い。部屋干ししても匂わない。
人間が人工的に作った合成洗剤は、自然界で生分解されるまでに非常に時間がかかり、石鹸は1日で生分解されます。もちろん石鹸も使いすぎない工夫が必要です。
● 粉石鹸(炭酸塩が入ったもの)
洗浄力を高める助剤(炭酸塩)が入っているので使用量が少なくて済みます。
普段の洗濯用として
● 粉石鹸(純石鹸・無添加)
マイルドなのでデリケートな衣類向き
● 液体石鹸
70%が水30%が石鹸なので、液体石鹸だけでの洗濯は不経済。
粉石鹸の泡立が悪い時に足して使いましょう。
全自動洗濯機は、洗濯槽の裏側に黒かび(通称ピロピロワカメ)が付きやすく、そのまま使い続けると、洗濯物に黒かびが剥がれたものが付着することがあります。時々クリーニングしましょう。
お風呂あがりに、残り湯にヤカンのお湯を注し湯して使うと、時間的も経済的にも良いですね。
「石鹸洗濯を成功させる秘訣は、洗濯液がよく泡立った状態で洗濯することでした!」
これまで私は、液体石鹸だけを使って、水が白濁した状態で洗っていました(中途半端な石鹸洗濯をしていました)が、赤星先生の講演をお聴ききして、さっそく翌朝から粉石鹸で「アワアワ洗濯」をしてみましたところ・・・
見事!白いものは白く!黒いものは黒く!色柄ものはクッキリと!洗い上げることに成功しました。
そして石鹸で洗ったものは、真っ白なばかりでなく、布地に適度な柔らかさと同時にハリやコシが出るので、とてもたたみやすくなることにも気が付きました。(合成洗剤を使っていた頃は、子どもの給食用ナプキンなどが、本当にたたみづらかったんです。)
しかし・・・。本来「洗濯」とは、衣類などをきれいにする作業のはずなのに、今までの我が家の洗濯って何だったのかしら?と思っちゃいました。
赤星先生は「良いものだから人にすすめたい」とおっしゃっていました。
アワアワ洗濯をマスター(?)した私も、悩んでいるお友達に、この石鹸洗濯のコツを教えて喜ばれています。
赤星先生、そして合成洗剤追放東日本連絡会の皆さま、ご関係者の皆さま、ありがとうございました。

この日、赤星先生は、石鹸洗濯のお話以外にも、石鹸を使ったお掃除の実演(油でベトベトの換気扇をあっという間にピカピカにして下さいました)やお掃除の仕方、石鹸シャンプーについてなど沢山お話して下さいました。
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石鹸洗濯を成功させる秘訣を
レクチャー中の赤星先生。 |
泡立て機を使って、よく泡立てた石鹸を、汚れた換気扇に塗ってしばらく置いた後、スポンジでこするとみるみる汚れが落ちて・・・ |
頑固な油汚れもあっという間にピカピカになった!
合成洗剤と違って、ベタベタせず、手荒れもほとんどしないんですね。 |

上記の内容はレポートですので洗濯・掃除などの詳しいご質問にはお答えしかねますのでご了承下さい。
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