石鹸はアルカリ洗浄剤ですが、石鹸の他にもいくつかのアルカリ剤があります。
手肌や環境にやさしい石鹸といえども、やはり使いすぎは海や川を汚します。
より環境にやさしいアルカリ剤を併用して、やさしくキレイ暮らしを実践してみましょう。
<石鹸以外のアルカリ剤の種類と使い方>
(1)重曹……アルカリ度数8・4
人体に無害な物質で、昔から胃薬や食品として煮豆やお菓子に使われてきました。
研磨作用があり、シンク磨きや茶渋落とし、コゲ取りなどクレンザーとして水に溶けにくいのが難点。またふっくら柔らかくする効果や脱臭効果もあるので冷蔵庫やペットの臭い、ドライ社ンプーとしても使えます。アルカリ剤の中では一番効果が穏やかです。工業用と食品用があります
(2)セスキ炭酸ソーダ(商品名アルカリウォシュ)…アルカリ度数9・8
重曹と炭酸塩の中間の天然物。太古の湖底が干上がって、トロナ鉱石が生れました。
それを純粋な手法で精製粉末化したのがアルカリウォッシュで、古くからある自然の産物です。
とても水に溶けやすく、アルカリ度が重曹より高いので、より汚れ落とし効果があります。
皮脂汚れなどの油汚れや血液汚れ落とし、臭い取りにとても効果があります。オムツや衣類の襟、袖の漬け置きに、日々の軽い汚れの洗濯に、ぬいぐるみやカーペット、カーテンなどの洗いにくいものの洗濯に最適。
(3)酸素系漂白剤…アルカリ度数10・5
絹や毛以外の繊維、色柄物にもに使える優しい漂白剤です。洗濯後の衣類を40度以上のお湯に溶かして漬けると、漂白効果があります。また、液体石鹸や純石鹸の補助として洗濯に加えると、汚れ落ち効果がよくなります。
(4)炭酸塩…アルカリ度数11・2
1番強い作用のあるアルカリ剤。粉石鹸の助剤として配合されています。
食品添加物として、蒟蒻や中華麺にも配合されている成分。昔で言ういわゆる洗濯ソーダのこと。アルカリウォッシュや重曹より汚れ落とし効果が大きく、価格が安いのが魅力です。単品でも販売されていて、液体石鹸や粉石鹸の洗浄力アップにひとサジ加えると、よりキレイに洗いあがります。
効果が強力なので、普段の掃除より、特に汚れのひどいものや、大掃除に最適。
アルカリ度が強いので、手肌の弱い方はゴム手袋を併用してください。
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